6月は梅雨の時期と重なりますが、21日には部分日食もあります。チャンスがあればぜひ観察したいものです。
6月4日 水星が東方最大離角
水星と太陽の離角が最大となるときが水星をみつけるチャンスです。今回は夕方の西の空で見えます。
6月6日 半影月食
6月6日未明の満月は「半影月食」となります。月食というと地球の影に月が入り、月が欠けて見えることを考えますが、半影月食は地球本体の影(本影)ではなく、地球の大気のために周囲にできた薄い影(半影)にだけ入ることです。半影は太陽の光が入るため、月が欠けて見えず、満月の輝きが少し暗くなります。本影に近いほどグラデーションのように暗くなります。
今回は本影が月の南側にあたるため、月の下側が少し暗くなります。ただし薄命直前におきるため、薄命開始後は、影があまりはっきりとはしないかもしれません。
6月6日、満月(Full Moon)「Full Strawberry Moon(フル・ストロベリー・ムーン)」
昨年は梅雨の時期、雲の隙間からの満月でした!!
「Full Strawberry Moon(フル・ストロベリー・ムーン)」
北米ネイティブ・アメリカンでは「Full Strawberry Moon(フル・ストロベリー・ムーン)」「イチゴ月」と呼ばれます。意味はイチゴの収穫の時期だからです。日本ではもう遅いと思うかもしれませんが、緯度の高い北米やヨーロッパではイチゴは夏の果物です。いいよこれから夏になるという季節のめやすです。
別名、「Full Rose Moon(フル・ローズ・ムーン)」,「Full Hot Moon(フル・ホット・ムーン)」
「Full Rose Moon(フル・ローズ・ムーン)」
現在ではバラの花はあまり季節の感覚がある花ではありません。四季を通して見られますが、これは栽培用に改良されたもの。原種、「オールドローズ」は日本では5月、寒い北米やヨーロッパでは6月ごろに咲くものです。今とは違い、季節感のある花だったのです。
「Full Hot Moon(フル・ホット・ムーン)」
その暖かさ、夏の到来をあらわすのがこの名前です。暑い季節の到来を知らせる月の名前です。こうしてみると緯度の違いで気温の違い、季節の違いがわかります。
6月8日~9日 月と木星、土星がならぶ
6月10日 入梅
雑節のひとつです。気象での「梅雨入り」とは違います。入梅とは太陽の位置のことで太陽の黄道上の位置、黄経が80度になるときのことです。
6月21日 夏至
こちらは太陽黄経が90度になることです。太陽が南の空(南中)でいちばん高くなる(みかけの高度)のもこのころです。
6月21日 部分日食
6月21日の午後、西の空比較的低い位置にあるとき、日本全国で部分日食が見られます。今回の日食は台湾では金環日食となります。日本でも南に、西に行くほど欠け方(食分)が大きくなります。
部分日食は太陽の一部が月によって隠される現象です。欠け方、時刻は各地で違います。
太陽の観察には危険が伴います。太陽観測用に作られた日食グラスや太陽観察シートなどを使って安全に観察しましょう。
何もなしに直視することは避け、もっとも簡単な「ピンホール法」などを活用しましょう。
http://nazca-osaka.org/wordpress/?page_id=3086
6月の情報(満月の詳細は上記)
- 4日 十三夜(Waxing Gibbous Moon)
- 6日 十五夜
- 6日 満月(Full Moon),望(Full Wolf Moon<Full Cold Moon>),半影月食
- 7日 十六夜※旧暦ではこうなります。
- 8日 立待月
- 9日 居待月(Waning Gibbous Moon)
- 10日 寝待月
- 12日 更待月
- 13日 下弦(Last Quarter Moon)
- 21日前後 有明の月(Waning Crescent Moon)
- 21日 新月.朔(New Moon),部分日食
- 22日 二日月(Paper Moon)
- 23日 三日月(Waxing Crescent Moon)
- 28日 上弦(First Quarter Moon)