2019年(令和元年)8月の星空【今年の夏はやはり木星と土星!】
8月10日、水星が西方最大離角となり、なかなか見ることが難しい水星をみつけるチャンスとなります。夜明け前の東の空低くですが一生に一度は見てみましょう。毎年やってくる「ペルセウス座流星群」ですが、今年の極大(ピーク)は13日の17時ごろと予想されます。しかし、15日が満月で、月明かりの影響があります。
8月7日、「旧七夕」「伝統的七夕」
8月7日は旧暦の7月7日、七夕の日です。今は暦(カレンダー)が変わりましたが、昔の七夕はこの頃だったのです。今のカレンダーでは露の最中になって星の祭りとは合わなくなてしまいます。
しかしこの頃(旧暦)に合わせた七夕もあります。日本一と呼ばれる仙台七夕まつりもこの旧暦にあわせて行われます。また京都の七夕も伝統的七夕に合わせて行われます。
仙台七夕まつり
京の七夕
8月9日~10日、月と木星がならぶ
日没後少し遅い夕方の後、南の空で木星と月がならびます。木星は明るく月明かりに負けずに明るく輝きますのですばらしい眺めでしょう。
8月10日、水星が西方最大離角
水星は太陽のすぐ近くをまわっているので、なかなか見る機会が少ない惑星です。その水星が太陽からいちばん離れて見えるときが「最大離角」です。太陽から西に離れるときと東に離れるときとふたつあり、今回は西に離れます。
西に離れるときは夜明け前の東の空に見えます。
水星を見たことがない方は東の見通しがきくところで観察してみましょう。
8月13日ペルセウス座流星群が極大(ピーク)
毎年この頃にピークになり、話題になる「ペルセウス座流星群」ですが、今年は8月13日午後5時ごろが極大(ピーク)と予想されます。昼間がピークでそのうえ、15日が満月です。月明かりの影響があります。
それでもチャンスはあります。13日の夜明け前と14日の夜明け前は月が西に傾きます。
ピーク後の13日夜から14日夜明け前にもチャンスはあります。
今年は観測が難しい!それでも観察する方法!
月明かりを避けた夜明け前に観察する方法もありますが、ペルセウス座流星群の放射点は午後10時ごろ高く昇ってきますので、その後に月明かりのない方角を観察する方法もあります。眼に、視界に明るい月明かりが入らないように観察する方法です。幸い放射点と月の位置は離れています。
また市街地でも観察できる明るい流星もありますので、粘って明るい流星を待つという方法もあります。チャレンジしてみましょう。
15日の満月(Full Moon)「Full Sturgeon Moon(フル・スタージョン・ムーン)」その他多数の呼び名が!「スコッチ・ウィスキー」と関係ある月?
「Full Sturgeon Moon(フル・スタージョン・ムーン)」
北米ネイティブ・アメリカンでは「Full Sturgeon Moon(フル・スタージョン・ムーン)」「チョウザメ月」と呼ばれます。意味は大きなチョウザメの仲間の「Sturgeon(スタージョン)」が湖や河川で捕獲できる時期だからです。ただこの魚は乱獲により絶滅危惧種となっています。北米大陸、内陸魚では最大の魚類でもあります。
別名、「Full Red Moon(フル・レッド・ムーン)」,「Full Green Corn Moon(フル・グリーン・コーン・ムーン)」「Full Fruit Moon(フル・フルーツ・ムーン)」「Full Barley Moon(フル・バーレイ・ムーン)」「Full Grain Moon(フル・グレイン・ムーン)」
「Full Red Moon(フル・レッド・ムーン)」
これは赤く見える月です。やはり月の通り道、白道が低く、夕日のように少し赤い月が見えることを呼んだ名前です。北米や北欧では特にこう見えるそうです。
「Full Green Corn Moon(フル・グリーン・コーン・ムーン)」
これもネイティブ・アメリカンで、コーンが緑色に高く伸び、このグリーン・コーンの上に輝く月という意味です。収穫前に高く伸びたトウモロコシの月です。
「Full Fruit Moon(フル・フルーツ・ムーン)」
これは欧州が元になっているようですが、果実の収穫の時期ということでこの名前が伝えられています。確かに短い夏の果実の収穫時期でもあります。
「Full Barley Moon(フル・バーレイ・ムーン)」「Full Grain Moon(フル・グレイン・ムーン)」
これはイギリスが元になっているようです。大麦(Barlry)の収穫の時期ということでこの名前が伝えられているようです。穀物(Grain)収穫の月という意味です。スコットランドではこの収穫された大麦やグレーンから「スコッチ・ウィスキー」が生まれます。
August 15 full moon “Full Sturgeon Moon” and many other names! Moon related to “Scotch Whiskey”?
「Full Sturgeon Moon」
In Native American, it is called “Full Sturgeon Moon”. The meaning is that it is the time when a large sturgeon’s fellow “Sturgeon” can be captured by a lake or river. However, this fish is endangered due to overfishing. It is also the largest inland fish in the North American continent
Also known as,「Full Red Moon」,「Full Green Corn Moon」「Full Fruit Moon」「Full Barley Moon」「Full Grain Moon」
「Full Red Moon」
This is a moon that looks red. It is also a name that it was called that the path of the moon, white roads are low, and a little red moon can be seen like a sunset. This seems to be particularly true in North America and Northern Europe.
「Full Green Corn Moon」
This is also Native American, meaning that the corn grows high in green and the moon that shines on this green cone. It is a moon of corn that has grown high before harvest.
「Full Fruit Moon」
This seems to be the name based on Europe. This name is conveyed about the harvest time of summer fruits. Certainly it is also a short summer fruit harvest time.
「Full Barley Moon」「Full Grain Moon」
I hear that this is based in the United Kingdom. It seems that this name is being told about the harvest time of barley. It means the month of grain harvest. In Scotland, “scotch whiskey” is produced from the harvested barley and grain.
8月下旬、土星、木星、アンタレスが南の空でならぶ
月明かりがなくなると、南の空では木星がとても明るく輝いている姿が目立ちます。すぐ西には赤いさそり座の「アンタレス」そして東には土星が明るく輝いています。惑星は星座の星と違って、キラキラとまたたかないので違いを比べてみるのもおもしろいでしょう。
しばらくの間、夏から秋にかけて、この3つの星は南~南西の空で輝き続けます。
8月の月情報(満月の詳細は上記)
- 1日 新月.朔(New Moon)
- 3日 二日月(Paper Moon)
- 4日 三日月(Waxing Crescent Moon)
- 8日 上弦(First Quarter Moon)
- 11日 十日夜
- 13日 十三夜(Waxing Gibbous Moon)
- 14日 小望月
- 15日 満月(Full Moon),望(Full Sturgeon Moon<Full Red Moon,Full Green Corn Moon・・・>)
- 16日 十六夜
- 17日 立待月
- 18日 居待月(Waning Gibbous Moon)
- 19日 寝待月
- 20日 更待月
- 23日 下弦(Last Quarter Moon)
- 28日前後 有明の月(Waning Crescent Moon)
- 30日 新月.朔(New Moon)