3月1日~3月3日夜明け前に月と土星、金星がならぶ。
3月2日に月と土星がならびます。また、金星は動きが早く、南東の空低くなりますが、3月3日に月とならびます。
木星と土星は動きが遅く、さそり座のアンタレスに続いて昇る、いて座付近にあります。今年は夏に木星と土星が夕方に見るチャンスとなります。望遠鏡で見て人気の2大惑星がどちらも見えますので、去年の火星に続いて夏の観望会が賑わいそうです。
3月11日~12日月と火星がならぶ。
火星は昨年の大接近以来、遠く、暗くなっています。しかし明るさは1等級あります。秋の星座うお座からおひつじ座にかけて動きますから、まわりに明るい星が少なく、わりと目立ちます。11日から12日にかけて月とならびます。
3月21日「春分」(祝日:春分の日)
地球の赤道を空に投影したのが天の「赤道」です。そして地球から見て太陽の動く通り道が「黄道」です。そして太陽が黄道と赤道が交差する点がふたつあり、それが「春分点」と「秋分点」です。春分点は太陽が赤道を南から北へ横切る点ですから、北半球から見ると太陽が北よりに、空高くなり春から夏の位置に来るということになります。これから夏へ向かう「季節の分かれ目」ということになります。
春分の日を決めるのは天文台!?
国民の祝日に関する法律(祝日法)では、第2条に「自然をたたえ、生物をいつくしむ。」祝日と定義されています。その日付は「春分日」とされています。・・・何月何日とか何月第二日曜日など、他の祝日と違い春分の日と秋分の日は「法律で具体的な日付が記載されていない祝日」なのです!
ではどうして決めるかというとまず初めは「国立天文台」です。国立天文台は暦象年表という冊子を毎年発行します。これは広報でも入手できますがWebでも誰でも見ることができます。
暦象年表↓
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/cande/
これに基づき前年に閣議(つまり内閣)で決定され官報にて公告されます。つまりおおもとは天文台が決定する祝日ということになります。この春分日、秋分日は天文学では太陽が先の「春分点」「秋分点」にくる時刻を含んだ日となります。
このような祝日は他の国にはほとんどなく、季節の変化を大切にしてきた文化のシンボルともいえる祝日なのです。春からの種まき、育成、収穫を重視した農耕民族ならではというところでしょうか。
冬至や夏至を祝う文化もある!
ところで「二至二分」という言葉があります。「夏至」「冬至」の「二至」、「春分」「秋分」の「二分」です。どれも季節の基準、つまり太陽の位置の基準として重要なものとされているのは世界共通です。
英国のソールスベリー近くにある「ストーンヘンジ」もヒールストーンと呼ばれる石の位置が夏至の日の太陽が昇る位置にあり、天文学との関連があると言われています。
そして「クリスマス」もそうです。「キリストの誕生日」とされていますが、聖書にはキリストの誕生日が「何年何月何日」という記載は【ありません!】えっ!と思うかもしれませんが事実です。ただそれ以前から古代ローマで【サトゥルヌス祭】という冬至を祝う盛大な祝日がありました。それにあわせて12月25日と定めたとされています。ちなみにサトゥルヌスとは「サターン」・・・土星の神様ですね。ギリシャ神話では「クロノス」にあたり、農耕の神とされ、冬至が終わり、これから太陽が高く昇り、春へと向かうことを祝う祭りでもあったのです。クリスマスのもともこの冬至であったのですね。
3月27日月と木星がならぶ。29日月と土星がならぶ。
夜明け前の空が賑やかです。まだ寒い夜明け前ですが、木星、土星、金星、さらに3月下旬には水星も見えてきます。そして月は27日には木星と、29ひには土星とならびます。
金星はしだいに見えにくくなります。4月12日には水星が西方最大離角となりますので、それにかけて夜明け前に見えやすくなります。
3月の月情報
- 4日頃 有明の月
- 7日 新月(New Moon)
- 9日 二日月(Paper Moon)
- 10日 三日月
- 14日 上弦(First Quarter Moon)
- 16日 十日夜
- 19日 十三夜
- 20日 小望月
- 21日 満月(Full Worm Moon)
- 22日 十六夜
- 23日 立待月
- 24日 居待月
- 25日 寝待月
- 26日 更待月
- 28日 下弦(Last Quarter Moon)