1日、月、土星、木星、金星の大ランデブー直後
11月29日~30日にかけてならんだ月、土星、金星、木星ですが、1日以降も土星、金星、木星はならんで夕方の西の空に輝きます。木星はしだいに見えにくくなるでしょう。
12月12日、満月(Full Moon)「Full Cold Moon(フル・コールド・ムーン)」!
「Full Cold Moon(フル・コールド・ムーン)」
北米ネイティブ・アメリカンでは12月の満月を「Full Cold Moon(フル・コールド・ムーン)」と呼ばれます。これは名前のとおり寒い季節の月だからです。日本にも「寒月(かんげつ)」という言葉があり、冬の季語にもなっています。
「Full Long Night Moon(フル・ロング・ナイト・ムーン)」
これは英語圏のことばで夜がいちばん長い時期の月だからです。日本では22日が冬至です。ことばどおりいちばん夜が長い時期となります。
15日 ふたご座流星群が極大
今年のふたご座流星群は条件が最悪で、14日から15日にかけて月がふたご座のカストル、ポルックスに接近します。つまり放射点(輻射店)近くに満月すぎの月がきます。観測には不向きですが、明るい流星もありますので機会があったら月明り、街明かりを避けた方角をみてみましょう。ピーク予想時刻は15日の午前2時ごろですから14日夕方から15日夜明け前がチャンスとなります。
22日 冬至
22日は冬至です。これは太陽の黄道上の位置、黄経が270°の位置(冬至点)に来るときです。その冬至点の位置に来る日を冬至と呼びます。
日本では柚子の風呂に入ったり、かぼちゃを食べて痛風よけの祈願をしたり、各地で様々な風習をします。
冬至とクリスマス
また古代ローマではサトゥルヌス祭という盛大な祭りが行われ、これから太陽が高く、日が長くなることで農業の豊作を願った重要な祭日がありました。これは数日にわたって行われる盛大な祭りだったそうです。このサトゥルヌス祭が「クリスマス」の起源になったといわれています。
キリストの誕生日はいつなのかは聖書にも書かれておらず、これがもともと行われてきた古代ローマでの冬至の祭典とあわさって行われるようになったと言われています。
23日 こぐま座流星群が極大
大きな流星群でなく、1時間あたり数個程度ですが、時折、北から南へ大きな流星が見えることがあります。ピーク予想時刻は昼間の12時ですが数が少なく数日続くのでクリスマスのラッキーをねらえるかもしれません。
26日 部分日食
全国で見られますが、関東、東北では食の終わりが日没後となる日没帯食となります。インドネシア南太平洋、インド洋の一部では金環日食となります。
各地の見え方です。とりあえず大阪と東京の見え方を掲載します。
2019年、令和元年最後を飾る天文ショーです。
観察には日食グラスを使うなど安全に気を付けて下さい。
12月の情報(満月の詳細は上記)
- 4日 上弦(First Quarter Moon)
- 9日 十三夜(Waxing Gibbous Moon)
- 11日 十五夜
- 12日 満月(Full Moon),望(Full Cold Moon<Full Long Night Moon>)
- 12日 十六夜
- 13日 立待月
- 14日 居待月(Waning Gibbous Moon)
- 15日 寝待月
- 16日 更待月
- 19日 下弦(Last Quarter Moon)
- 24日前後 有明の月(Waning Crescent Moon)
- 26日 新月.朔(New Moon)部分日食
- 27日 二日月(Paper Moon)
- 28日 三日月(Waxing Crescent Moon)