2018年(平成30年)12月の星空情報
12月2日夜明け前「金星が最大光度」月もならぶ!
12月2日夜明け前の東の空で金星が「最大光度」となります。夏に夕方に見えていた金星は、地球と太陽の間をすり抜けて、今度は夜明け前に見えて「明けの明星」となります。4日には月とならびます。
12月15日、月と火星もならぶ!
火星は夏に比べると暗くなりましたがまだ0等級の明るさで夕方の南西の空に見えています。火星は地球のあとを追いかけてくる動きなので距離は遠くなりますが、まだしばらく見えます。15日には月とならびます。秋の夜空は明るい星が少なく、火星の南に「みなみのうお座」の「フォーマルハウト」が秋の星座のたったひとつの1等星「秋のひとつぼし」とも呼ばれています。
ふたご座流星群12月14日午後9時ピーク予想!
今年は月はありますが、西に低く絶好の条件!夕方から見え始め、ほぼ一晩中見えます。寒さ対策をしてじっくりながめて見たいところです。早い時間から見え始めるので今年は市街地でもチャンスがあります!
夜中にも増えます!地球が進行方向になる夜中もチャンス!風邪をひかないよう、体調にはじゅうぶん気をつけて観察しましょう。特に山などでは積雪、凍結、防寒なども含めて交通にも気をつけてください。
12月22日は冬至です。クリスマスの起源も古代ローマの冬至の祭り、「サートゥルヌス祭」を受け継いだという説があります。これから太陽が春分に向かって高くなることを祝う昔からの祭りです。
23日は数は少ないのですが「こぐま座流星群」がピーク。「クリスマスの流星群」としても知られています。また23日は満月です。北米でも「Full Cold Moon」まさに厳冬の満月です。
【緊急追加】ウィルタネン彗星(46P)が接近!予想以上に見える!
ウィルタネン彗星(46P)が16日、地球に最接近します。明るさは思ったより明るく4等級になるようです。
4等級というと肉眼でも見えそうですが「4等星」は市街地では「通常」肉眼では見えません。しかもぼんやりしてますから見つけにくいのです。少し空の暗いところで双眼鏡か、望遠鏡で見てみましょう。
4等とはいってもこれほど明るくなる彗星はあまりありません。
バリアフリー・システムで!
しかし!バリアフリーシステムではOKのはず!12日に撮影してみました!「通常」ではない肉眼で12cmの小さめの望遠鏡での撮影です。
この彗星は「46P」とPがついているので周期彗星です。1948年に発見され、5.4年周期で太陽のまわりをまわる彗星です。米国の「カール・アルヴァー・ワータネン(Carl Alvar Wirtanen)」が発見したので、「ワータネン彗星」「ウィルタネン彗星」「ビルタネン彗星」とも表記されます。単なる英語の日本語表記の違いです。
16日は雨予想なので15日の位置を中心に予想しました!