ほんとうに久しぶりに晴れた4月4日!
明るくなた東の空に「明けの明星」金星が見えています。まだしばらくは明けの明星として夜明け前に見えます。
南から少し西よりになりましたね「夜半の明星」「夜更けの明星」こと木星です。来月には夜中に東の空から昇ってくるようになりますので見えやすくなります。今年は夏に木星、土星が観望のチャンス!
(観望会のお申し込みはお早めに!!もうかなり入っていますよ~)
夜になりました!やはり晴れています!!
冬の星たちが西の空に見えています。「冬のダイヤモンドです。」
この6つと真ん中のベテルギウスで7個!全天の1等星の数は21個とされていますし、そのうえ、アケルナルやみなみじゅうじ座の一部は沖縄などの一部しか見えませんから大阪から見えない5個をのぞくと16個。そのうちこの7個と「カノープス」の8個が冬の星座に!日本から見える1等星、その半数が冬の空にあつまっているんです。「冬は星がいちばんきれいに見える季節」という理由はこれにあります。確かに晴天率もいいですが、やはり数でしょう!
そして「冬の大三角」ですね。これもまだまだ見えています。夕方の西の空は賑やかです!
国際宇宙ステーションも!
午後8時15分、国際宇宙ステーション(ISS)も見えました!北の空低く一瞬でしたが。
春の大三角も同時に見える!
そして東の空には「春の大三角」が!夏と冬は有名ですが春はイマイチ・・・なぜかというと、このとおり「デネボラ」が2等星なのです。ですからちょっと地味ですね。
昔話と昔の三角
このうちアークトゥルスを「珊瑚星」、スピカを「真珠星」として呼んでいたという記事を以前書きました。「珊瑚海海戦」と「真珠湾攻撃」からつけられたという記事を以前記載しました。
珊瑚星と真珠星のはなし
それと同じではないのですが、私は以前「春の三角」として「レグルス」と聞いていました。もちろん今の書籍などでは書いていませんが、以前「大阪市立電気科学館」の昔のシナリオを聞くことがあり、そのときに「春の三角」として「レグルス」が書いてありました。興味深い話でしたが、祖父から聞いていた星の話がやはりここでもそのとおり!でも今では「春の大三角」は「アークトゥルス」「スピカ」「デネボラ」とされています。教科書で書いていないのはやはり「レグルス」を入れる場合が以前あったためでしょうか。確かにデネボラを入れるとこの写真でもギリギリ!「春の巨大三角」になってしまいます。見るには視界が良い春の限られた季節となります。
しかし・・・航海から作られた星の名前や星座もたくさんあります。広い海では航海の天文航法をするときにはやはりレグルスの方が合っていたと思います。時代が変わって天文航法も影が薄くなり、一般的にプラネタリウムが広がった。そのために見えやすくかたちもよい今の「春の大三角」が誕生したのではないでしょうか。どういう理由かは不明なのですが、新旧両方の「春の三角」を東の空でがしてみましょう!