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クリスマスは何の日?

クリスマスは「キリストの誕生日」と誤解していませんか?実はキリストの誕生日は聖書にもかいておらず、キリスト教でもキリストの誕生を祝う日とされています。ではなぜ12月25日をクリスマスとしたのかということですが、諸説あるのですがローマ時代に古来からあった冬至の祭りを取り入れたとされています。古代ローマでは「サトゥルヌス祭」と呼ばれる盛大な祭りが冬至の頃に何日も行われておりその祭りを受けたものという説や後のミトラ教の太陽の神、ミトラ祭を取り入れたものという説もあります。どちらにせよ、冬至から太陽が高くなることを祝う冬至の祭典に起源があるようです。太陽が昇ることを救世主の誕生と関連付けたのかもしれません。キリスト教ではクリスマスの日はキリストの誕生日ではなく誕生を祝う日とされています。世界各地によって行事が異なることも特徴で、日本では大正15年12月25日に大正天皇崩御により休日(以降も大正天皇祭として休日)となったことから一気に広がったことが記録されています。

キリストの誕生はいつ?クリスマスの星から導いた天文学者

ベツレヘムの星(クリスマスの星)はクリスマスツリーのてっぺんについている星として知られていますが、東方の三博士がキリストの誕生を告げ導いたとされる新約聖書に記述がある星です。しかし聖書にはキリストが誕生したのは何年の何月何日という記述もいつごろかという季節の記述もありません。

ドイツの天文学者「ヨハネス・ケプラー」は「ケプラーの法則」で有名ですが、1614年にベツレヘムの星が紀元前7年に起きた木星と土星の会合(接近)であると結論づけました。この紀元前7年は3回にわたって木星、土星が会合(接近)し、これが特別な天文現象としてベツレヘムの星として認識されたとするのです。これは今から400年も前、計算機もなかった時代に古代の天文現象を計算によって再現した貴重な結論です。ただ星そのものが明るくなったわけでもなく実際は木星、土星も1度(60分)ほど離れていたので(ケプラーの計算では「合体」するほど接近したと考えていました)、ベツレヘムの星はこれではないという意見も多いのです。ただこの接近が起ったのはうお座でこの星座はユダヤ人にとって民族の星座と考えられていた星座で、木星は古代から占星術などでも王の星、玉座の星と考えられてきました。さらに木星、土星はどちらも明るく二大惑星の接近ですからケプラーは特別なこととして考えたのでしょう。

紀元前7年12月24日エルサレム

紀元前7年12月24日エルサレム

 

ケプラーが予測した木星と土星の「合体」超接近が今年、冬至の日におきる!

ケプラーがベツレヘムの星(クリスマスの星)とした木星と土星の「合体」ですが紀元前7年のときは少し離れたものでした。しかし実際に起きるのです!しかも今年2020年のクリスマスの起源となった冬至、12月21日に!

2020年12月21日木星と土星の接近

2020年12月21日木星と土星の接近(印刷用)

12月に入って、木星と土星のみかけの位置はしだいに近くなり、21日夜にはわずか6分角にまで接近します。月の平均した視直径が30分ですからこれは超至近距離までの接近となり、肉眼ではひとつの星になったように見えます。まさに「合体」です!このように木星土星が接近するのは60年に一度、さらに合体するほどに見えるのは400年に一度くらいのことなのです。また、望遠鏡でも同じ視野に入れることができます。木星と土星は夕方南西の空低くなっていますので視界の開けた場所で観察しましょう。

望遠鏡での予想図(Stellariumで作図)

この珍しい現象を観察しようというプロジェクトもされています。

惑星で星空視力大実験!!!〜木星・土星”超”大接近観測プロジェクト〜

https://www.nayoro-star.jp/mokuseidosei/jp/index.html

 

クリスマス・イブの日でも木星と土星は接近

冬至の日から3日すぎたクリスマス・イブの夕方でも木星と土星は接近しています。冬至からは離れますがどの程度動いているか観察してみましょう。

2020年12月24日夕方の南西の空(日本)

2020年12月24日夕方の南西の空(日本)(印刷用)