大型移動望遠鏡、バリアフリー化

「天体望遠鏡」は観測機材であり、映像機器や公衆に対するサービス機材ではありません。特に大型望遠鏡は通常、移動運用だけでも難しく、見るときには梯子を使うことも多いのです。

それを何とか!無理やり!バリアフリーにできないかというプロジェクトです。

光学的な方法も固定した天文台ではありますが、これには強固な架台固定が必要になります。もちろ光学的な方法もできないこともないかもしれませんが、「デジタル方式」の方が今は容易です。USBカメラによる惑星のコンポジット(多重合成)写真がアマチュア天文家では一般的です。これとは別に、リアルタイムな映像をそのままに延長して観察することが目的です。

まずはテストで、USBカメラをアイピースにつける方法で、【火星大接近観望会】でも活躍したスマホアダプター。これにSDカードケースを針金で仮止めしてWEBカメラを。

Webカメラはアマゾンで格安のものをレンズもそのまま。

さて、撮影テスト、月と木星です。

15cm望遠鏡でもとりあえず撮影に成功しましたが、あとはしっかりとした固定とレンズ同士の距離の調整が必要です。これとは別途海外輸入でデジタルアイピースの取得やレンズの取得も行っており、車椅子の方でもこれを通して端末で見たり、映像をスマホ撮影できるようにしたいと思います。

 

2018年8月17日は夕方に撮影しましたが・・・まさかのSDカードエラー!!!ファイル破損です!

そこで夜遅くに再度挑戦!

望遠鏡で土星を!

土星はちょっとシーイングがよくなくてぼんやりです。

画面右下が南極冠、その右側が「オーロラ湾」、そして中央付近で横に黒くなっているあたりが「マリネリス渓谷」です。

15cmで、しかもあまりシーイングがよくなくても見えました。