火星大接近プレミア観望会8月4日のようすプラス、追加の天体写真です!
まずは開始前、すでに金星が望遠鏡の上に輝いていました!
そしてすでに火星が南東の空低くに!
これはもう期待するしかありません。参加者は2組4名のみ・・・やはり7月31日に集中したようですが、これは予告のとおり、今回はより条件がいい火星や土星が見える日!
ではまず木星から・・・
今回の写真は上下左右逆のままです。なぜなら、お客様がどれだけよく見えたか写真をアップロードするお約束でしたから!!
そしてやはり土星。といあえずということで!
「見える!」「これ本物???」とにかく会場のSKH BBQキャンプフィールドの方もあわせて大歓声!!
次に「金星」です。これはギラギラとしてあまりよく見えない。これがいつもの金星ですが光を落としてマイナスで!
半月と三日月と間うらいですよね。実際は太陽の方向が輝いているほうです。
そしていよいよ火星へ!まずは手持ちで41cmにカメラを合わせて撮っただけ。実際にはもう少し明るく模様も何となく上の方が黒い!という感じに見えました。火星は撮影難しいですね。
連写してその中でよさそうなものを・・・模様を強調というかアンシャープでJPEG復元。
上やや左が南極冠です。中央やや上が「シレーンの海」そして左下あたり少し白めなのが「オリンポス山」、右下あたりがわずかに黒いのが「ケルベルス(ケルベロス)」です。
こうすると黒い部分がわかりやすくなります。左上がやはり暗くなり、左上端が少し白くなっているのが南極冠です。手持ちでもこれだけ撮れます。というか明るすぎ・・・まぶしいので減光フィルターを使ってやっと模様を見ていただけました。
そしてやはり土星が面白く、もっと撮影したいとのことで土星に・・・
!!!!これパソコンで拡大していたあの写真です(参加いただいた方にはわかりますよね^^;)
無修正、無加工、手持ちで撮影したそのまんまです。実際に皆様見ていただいたとおりです。これが見えるだけでテンション上がりますよね。
環に黒い隙間があるのが「カッシーニの間隙」フランスのパリ天文台のジョバンニ・カッシーニがみつけたと説明していたアレです。
ちなみに会場で「カッシーニ通り」があるよ!と言っていたのが・・・
これのことです!この通り、このとおり・・・「このとおり」ばかりですね(笑)
そして土星の衛星でけっこう話題になったのが土星の環のなりたち「羊飼い衛星」と「軌道共有衛星」です。土星の環が継続していることに衛星が影響されていることと、なおかつ同じ軌道を共有している衛星があることです。(えらく難しい話をするんだな・・・質問されましたので「なぜ環がずっとあるのか?」)
現地で撮影した写真に写っているかもということで明るくしてみてみると・・・
いました!「ヤヌス」と「エピメテウス」!環のすぐ外側で環の明るさにまぎれてましたがとてもみえにくかったんです。(言った方向が違っていたかもしれません何しろ見えにくかったので。)写真でもそういわれればという程度ですが、もう少し空の美しいところでははっきり写ります。
肉眼でも夏の大三角や北極星、しし座、おとめ座、てんびん座、さそり座、やぎ座の位置なども解説させていただきました!「リアル・プラネタリウム」です!
そして記念撮影!(アップ了承いただきましたので!)
と・・・みなさま「あっという間だった」そうです。2時間ほどですから映画1本くらい時間あったんですが、ほかにベガとかアンタレスとか・・・「北極星もみたかった」ということでしたがちょっとエラーで・・・たぶん基準星エラーだと思います。
・・・そこでお約束どおり帰って写真撮影しました
まずはアンタレス!
確かに「赤いな・・・実にいい色だ!」でも火星ほどではありませんでしょうか。でも距離は550光年、つまり550年前の光を見ている!「織田信長か・・・」という声もありました。。。確かにそんな昔の光を見ている。
そしてベガ!
こうでしたよね!いや・・・生で見る方がギラギラしてダイヤモンドのようにもっと美しかったですよね・・・それは皆様の記憶の中で!これは17光年ずいぶん違うものです。これは近いから明るい!・・・と言っても1光年は約9兆5000億kmですからその17倍・・・
そして見たかったのに見えなかった、いや肉眼ではみつけていただいた「北極星」!
2等星なので少し暗めですが真っ白な星です!距離は約430光年。今の北極星はこれですが、今から1500年前はこぐま座ベータ星が北極星だった「歳差運動」のお話もしました!25800年周期で北極星がかわる。1万念ほどたつとベガが北極星に・・・いや・・・430光年ということは今のこの北極星の光が届く頃には天の「北極」はずれている。ちょっと不思議な感じですね。これも「タイム・パラドックス」の範疇に入るのでしょうか?SFですが。。。
最後に見たのがM8干潟星雲とその付近の星団だったのですが、これはあまりよく見えませんでしたね。でもこれも帰ってリベンジ!
ほんとうはこんな感じなんですよ!薄く赤くみえているのが「星雲」の部分。星団は「NGC6530」という番号もついています。これの中を見ていたんですね。
さてこのようにいろいろ望遠鏡を振り回し、モーターでダイナミックに動く様子も撮影していただいたりしたのですが、「月が赤く大きく見えるときがありますよね」ということでした。夕日が赤く見えるのと同じように低いときには赤く、さらに景色と比べてしまうので大きく見えてしまうのです。残念ながら下弦の月は夜中にしか昇ってきませんが・・・・ということでその「赤い月」を待ち伏せしました!日付が変わって8/5午前0時
ホワイトバランスを「太陽光」つまり人間の目で見たのと同じにして撮影すると、確かに「赤い月」です!もちろん着色とかフィルターじゃないです。これが自然な昇ってくる下弦の月です!
私も一緒に楽しませていただきました観望会でした。皆様ほんとうにありがとうございました!