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今日は雨・・・昨日も結局雨でした・・・そんなときは中でできることをということで、先日凹んでしまったソファーを修理できないかと思いまして。派手にべっこりと凹んでます。

クッションの下の板が割れているような感じなので裏返してみると。安いのなら木の枠にクッション乗せてるので木の枠が折れてるかと思ったのですがわかりません。

裏に布が・・・しかもステップラー(大きなホッチキス)で・・・これならコンプレッサーや電動のステップラー(大きなホッチキス)でバシバシ簡単ですが。外すのがたいへんです。
(そもそも自分で、すぐDIYって発想が・・・)でもこれをはずすのか・・・

マイナスドライバーでひとつひとつはずしていくと

あらら・・・木の枠ではなくスプリングが折れてました・・・
よく見るといちばん右端のスプリングにはワイヤー固定と兼用の補強と思われる固定具が・・・
つまりもともと「弱点」のようです。

新しいバネで補強し、クッションを再生する。布加工は「ネクタイ」や衣装の要領ですが、金属加工はちょっと・・・
そこで祖父の形見の金属加工工具と細工釘の登場です。祖父からは木工、金属加工工具とその使い方を教えてもらっていました。祖母からは和裁、洋裁の基礎技法。これが形見分けでもあり、私が「何でも作ってしまう。修理してしまう」性格の基盤なんです。

クッションのウレタンはボロボロになったところもありましたが、この程度でしたら梱包用のウレタンで補充できそうです。白い梱包用ウレタンと黒いフェルトの切れ端を隙間に埋めます。

そしてフェルトでカバーして木工用ボンドで閉じます。さすがに縫うのは無理です。クッションの布も傷んでましたし。

「応急斑急げ!」祖父がいた呉の戦艦「榛名」「伊勢」周辺もこんな感じだったのでしょうか・・・いやこんなのんきにできるのは平和です。

ボンドをつけている間にスプリングの再生です。
折れたのはどうしようもない、もともと弱点のようですから。なら新しいものを太めの針金で作ります。
祖父のペンチは私の100均モノと違い、太い針金も簡単に切れるし、しっかり手入れされてますから簡単にねじ曲げてくれます。

このペンチ・・・すごい・・・簡単に曲がる・・・私、こんな力強くないと思ってるんですが・・・

折れたスプリングの前後左右から針金で新しい「スプリング」を針金で作ります。昔の(今でも?)艦船の補修はリベットでそのまわりから補強したそうですが。補修の基本だそうです。もちろん応急ならスプリングをつなげるだけでしょうけど・・・
あ、これは船ではなく「人」を浮かせるため(^_^;

中央の白い線のようなものがソファーを両端からスプリングごと支えているワイヤーです。船で言うところの「キール(竜骨)」ですね。ということは・・・今回修理しているあたりは「りゅうこつ座」の「カノープス」あたりでしょうか(笑)

このペンチ「FUJIYA 1050」の刻印がありました。今でもあるんです!というか職人さんの間では有名らしいですね^^;メーカーのフジ矢さんのページにも昔の商品がトップにありますが、これはロゴもさらに古いものですけど。

http://www.fujiya-kk.com/ja/

看板商品のようで・・・これは昔のものですが、今ではグリップもついていますね。

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感想(0件)

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ここで一旦、表面を確認。おお!凹んでたところが平らに・・・中央すぐ左に凹んでいるのは中央板の右側で、こちらはウレタンが劣化してボロボロになっているのが見えました。これはスポンジかウレタン補充でいけそうですので今回は材料がないし、反対側、実害はいまのところないので置いておきましょう。

さらに斜め、X字に補強しました。まわりの強度もですが負荷を分散してみてはと思ってみました。まわりにも力を分散し、網で支えるような方法です。
昔の日本の空母は、飛行甲板まで強度甲板なのが弱点といわれますが、今のヘリ護衛艦はどうでしょうか?映画「日本沈没(新しいほう)」のラストシーンではわりと上まで船体構造、つまり旧海軍の日本式空母のような・・・専門外ですね(^_^;

問題はこれから、ステップラーがないので布をとめるには釘ですね。釘打ちはあまり得意ではありません。しかも今はちょっと眩暈とふらつきが・・・とも言ってられないので、家にある釘でさがしました。祖父が使っていた釘です。
銅で3.5分のにしようかと・・・
最後に祖父が補充したのは昭和62年5月28日とあります。
30年以上前の釘です。しかも整理のために【フィルムケース】・・・このころは写真もデジタルではなくフィルムでした。このケースは私が天体写真を撮っていたフィルムのケースです・・・緑がFujiのカラー、黒がトライX、白がコニカで赤がよく写ると評判だったので。それを整理用に祖父が使っていました。以前に「真珠星」と「珊瑚星」の話を聞かせてくれた祖父とこちらでも共同作業だったんです。

「祖父」と書いていますが、実質「父親」、「養父」です。私は物心つく前から母方の祖父母に預けられて育てられました。ですので今でも母の兄弟、つまり叔父や叔母を「兄」「姉」と呼んでいました。ですから祖父母からいろいろ学んでいたんです。また書こうと思いますがオリオン座の三ツ星の話や「シリウス」の話、昔の呉鎮守府の話などそれが基礎になっていたんです。

最後に布を祖父の金槌と釘抜きで打ち付けてますが、

信じられないほど上手く打てるんです。

祖父のように・・・

まるで祖父が修理に来てくれてるように・・・

今でも育ててくれてるのかなあ・・・

ちょっと泣けてきました・・・スミマセン

 

銅の打ちにくい釘が・・・吸い込まれるように

ステップラーをはずすときに布がかなり破れたのですが、全部打てました。
脚のところはねじるときに引っ張られるので4箇所は横に「曲げ釘」にしました。

これ、私作じゃないですね・・こんなにうまくできませんよ。
この「祖父の金槌」が・・・いや祖父が作ってくれたんです。・・・たぶん・・・すごいなあ・・・。

脚をねじ込みましたが、大丈夫でした!
耐えてくれました。
さて結果は・・・

これが修理前

ソファー修理できました!座っても大丈夫でした。久しぶりの家具修理。望遠鏡やプラネタリウムの製作や修理はしますけど、家具もできますね。
でも・・・最後に助けてくれたのは育ててくれた祖父でしたね。

星の昔話や大工仕事など今なお助けられてます。もちろん望遠鏡やプラネタリウムを作ったり、修理も自分でできるのもそうですね。知識、経験、そして道具・・・もう何十年と使わなかった昔の道具。ずっと倉庫の奥で眠っていたんですが、ほんとうに困ったときに助けられたのはそんな道具たちでした。プラネタリウムも望遠鏡もコンピューターによる自動制御が中心の現在、私ももちろんそのおかげで仕事ができるのですが、故障やトラブルがおきたときは・・・「機械」です。「人が作ったもの」は「人がなんとかできる」その考えも大切だと思います。

そして、「最新型」だから「最良」ではない。扱うのは「人間」です。それも科学的には「真(true)」なのでしょう。

新しいのに買い換えてしまえば・・・とも考えましたがお金もかかりますし、かみさんも「愛着があるし・・・」と言ってましたから修理できないかと思いました。でも電動工具が使えない状況、しかも複雑な状況を昔の道具が、昔の「祖父の技」が救ってくれた・・・捨てるのは簡単です。新しいものに交換するのもお金があれば感嘆です。でもみんながそうではありません。

プラネタリウムは「最新型」の自動解説による迫力ある映像と音響に向かっています。しかし、現場ではお客様と接する場ではどうでしょう?「あそこはいつも同じ話だし・・・」「あれなら映画のほうが家で見えるし・・・」お客様からよくそんな話を聞きます。

そのあとに必ず言われます。「ここはいつも話が違う!毎回新しい話題がある!」「ここは話がおもしろい!お客さんと解説者の反応が面白い!」・・・「一周まわって元に戻る」今、「生解説」の時代にまた戻ろうとしていますが、苦戦することもあるようですね。

「新しいのに交換してしまう」発想だとそれまではずっと同じ・・・でも少しずつ「修理」「改良」する発想ならいつも変化があります。「神技」という言葉がありますが、結局は「人のなせる技」だと思います。

先日祖母の五年祭がありました。(神道系ですから仏教系と違って年数が違います。)祖父が亡くなって17年になります。もうこの世にはいない人々に、また助けられました。