7月31日は火星と地球が「最接近」となります。でも「大接近」というのは最接近のときだけではありません。火星も地球も同じ方向に動いています。自動車で言うと地球が火星を追い抜いていく動きになります。後ろから地球がきてちょうど真横にきたところが最接近ですね。でもしばらくは同じ方向に動くので地球から見て火星はしばらく後ろにまだまだ見えています。
そして、再接近の前にも7月は惑星が大集合!夕方に金星、水星、そして木星に土星に火星とこなんに見えるのです。さらに「月」茨木市のプラネタリウムでも天文ニュースで伝えてきましたが月と惑星が「会合」つまりすぐ近くに目だって見えるときがあります。
7月12日に「水星が東方最大離角」、太陽から東にいちばん離れて見える位置、つまり水星をみるチャンスです。水星は惑星の中でも見えにくいものです。それは遠いからではなく、太陽のすぐ近くをまわっているので太陽から離れない・・・夕方西の空低くもしくは夜明け前太陽が昇る直前に見ることができます。特に「最大離角」のときは太陽から離れますのでいちばんのチャンスとなります。水星を見たことがないという方は、天文関係者でもけっこう多いんです。
7月14日はその直後でしかも細い月のそばにいます。さらに16日には明るい金星とならびます。細い三日月とならぶのはかなり美しい光景です。
そして7月20日から21日には月と木星がならびます。その後月は22日~23日はさそり座のアンタレスと、そして25日は土星と、27日には火星とならびます。こんなときに見てみると月とならんで明るく見えますのでこれも見るチャンスです!
午後9時くらいですと27日~28日、再接近直前のほうが見栄えがする・・・ということになります。こんなことも考えながらやはり再接近の7月31日の火星も肉眼でみてみましょう。
まずは午後9時、南東の空かなり低い、15度ちょっとくらいです。小さなお子様で夜遅くは無理!という方は南東の空が建物などでかくれないところで眺めましょう。
午後11時、夜中に真南に見えますのでそれこそ日付がかわった8月1日の午前0時にちょうど真南にきます。月も夜遅くに東から昇ってきます。
7月、火星だけではなく、水星、金星、木星、土星、そして月もやはり楽しみましょう!
※小さなお子様は夜遅く、夜明け前に見るときはかならず大人の人といっしょにみましょう
※画像は那須香大阪天文台オリジナルです。写真同様転載2次利用自由です。
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