あなたのところに大きな望遠鏡がやってくる

2021年(令和3年)6月の星空 入梅、夏至、ストロベリームーン

2021年6月の星空

1日から2日と、から28日から29日の夜中から未明に木星と土星と月がならびます。金星が夕方の西の空に見えてきます。12日には細い月とならびます。火星は離れ、1.8等の明るさがとなり2等級になりましたが、夕方の西の空に見えます。13日から14日には月とならんで見えます。25日は満月で「フル・ストロベリー・ムーン」の名前もあります。暦では6月5日が芒種、11日が入梅、21日が夏至です。

 

6月1日~2日 月と木星、土星がならぶ

未明の南東の空から夜明け前の南の空で月と木星、土星がならびます。

2021年3月31日から6月3日未明の南東の空

2021年3月31日から6月3日未明の南東の空(印刷用)

 

6月5日 芒種

天文学では太陽の位置、黄経が75°になるとき(19:57)、また二十四節季のひとつでありその日のことを言います(この太陽の位置から定めることを「定気法」と呼びます)。芒種とは芒(のぎ)のある植物の種をまくときという意味です。芒(のぎ)というのはイネ科の植物の実を包む殻にある棘のことで、この芒をもった植物の種をまくときというのが芒種というときになります。実際の種まきはこれよりも早く行われます。五月節でもあります。これも元は中国内陸地域の気候から日本に伝わったものですから、日本の気候、感覚からずれがあります。日本ではこの頃はそろそろ梅雨に入る時期です。

また芒種から夏至の前日までの期間を芒種と呼ぶことがあります。このころには梅雨に入る季節です。

 

6月10日 新月、北米、北極で金環日食

北米の北東方面、グリーンランドの一部、北極圏で金環日食が見られます。日本からは部分食も含めて見ることはできません。

2012年の金環日食

 

6月11日 入梅

天文学では太陽の位置、黄経が80°になるとき(01:16)、また雑節のひとつでありその日のことを言います(この太陽の位置から定めることを「定気法」と呼びます)。この入梅は1844年の天保暦のときに太陽黄経80°とされる以前は年代、記事により一定していませんでした。文字通り梅雨に入る頃ですが、田植えには重要な目安でしたのでこれを決めることは重要なことだったのです。

気象での梅雨入りは平年の関西地方は6月6日となっており、概ねこの時期となっています。

 

6月12日 月と金星がならぶ。

夕方西の空低く、細い月と金星がならびます。金星はまだ低い位置ですがこれからしだいに「宵の明星」として見えやすくなってきます。

2021年6月12日から15日の夕方の西の空

2021年6月12日から15日の夕方の西の空(印刷用)

 

6月13日から14日 月と火星がならぶ

火星はもう2等級の明るさになりましたが夕方の西の空で見ることができます。薄明の中見えにくいかもしれませんが月とならぶこの日ならみつけやすくなります。図は上記金星の中にあります。

 

6月17日 月面Xが見える

月面Xは上弦の月あたりで明るいところと暗いところの境目で、クレーターの間の高地に太陽の光があたり「X」の字が見えることです。観察には望遠鏡が必要です。

月面X

月面X

見られるのは月の位相が合う時間前後1時間くらいです。今回見えるのは6月17日21時30分ごろです。

 

6月21日 夏至

天文学では太陽の位置、黄経が90°になるとき(12:32)、また二十四節季のひとつでありその日のことを「夏至日」と言います(この太陽の位置から定めることを「定気法」と呼びます)。夏至は北半球では昼の長さがいちばん長いときになります。2020年から2055年の間は閏年に関わらず6月21日となります。五月中でもあります。夏がいちばん暑いときに至る、また昼の長さがいちばん長くなる時に至るという時期ということですが、これも元は中国内陸地域の気候から日本に伝わったものですから、日本の気候、感覚からずれがあります。日本ではこの頃は梅雨の最中になります。

また夏至から小暑の前日までの期間を夏至と呼ぶことがあります。梅雨の最中にある季節です。

夏至、冬至、春分、秋分と合わせて二至二分と呼ばれ、時候の節目にあたる日とされていますが日本では農繫期となり祝日とはされていません。欧米では「ミッドサマー」という祝日にされたり祭日とされているところもあります。また英国の遺跡、ストーンヘンジでは夏至を示すヒールストーンなどの配列があり、夏至が重要なものであったことが示されています。

ストーンヘンジ

 

6月25日、満月(Full Moon)「Full Strawberry Moon(フル・ストロベリー・ムーン)」

梅雨の時期、雲の隙間からの満月です

2019年6月17日午後11時ごろの月(フル・ストロベリームーン)

「Full Strawberry Moon(フル・ストロベリー・ムーン)」

北米ネイティブ・アメリカンでは「Full Strawberry Moon(フル・ストロベリー・ムーン)」「イチゴ月」と呼ばれます。意味はイチゴの収穫の時期だからです。日本ではもう遅いと思うかもしれませんが、緯度の高い北米やヨーロッパではイチゴは夏の果物です。いいよこれから夏になるという季節のめやすです。

別名、「Full Rose Moon(フル・ローズ・ムーン)」,「Full Hot Moon(フル・ホット・ムーン)」

「Full Rose Moon(フル・ローズ・ムーン)」

現在ではバラの花はあまり季節の感覚がある花ではありません。四季を通して見られますが、これは栽培用に改良されたもの。原種、「オールドローズ」は日本では5月、寒い北米やヨーロッパでは6月ごろに咲くものです。今とは違い、季節感のある花だったのです。

「Full Hot Moon(フル・ホット・ムーン)」

その暖かさ、夏の到来をあらわすのがこの名前です。暑い季節の到来を知らせる月の名前です。こうしてみると緯度の違いで気温の違い、季節の違いがわかります。

 

6月28日から29日 月と木星、土星がならぶ

夜中の南東の空から未明の南の空にかけて月と木星、土星がならびます。

2021年6月27日から30日午後1時の南東の空

2021年6月27日から30日午後1時の南東の空(印刷用)

 

6月の情報(満月の詳細は上記)

2日 下弦(Last Quarter Moon)
8日前後 有明の月(Waning Crescent Moon)
10日 新月.朔(New Moon)
11日 二日月(Paper Moon)
12日 三日月(Waxing Crescent Moon)
18日 上弦(First Quarter Moon)
22日 十三夜(Waxing Gibbous Moon)
25日 満月(Full Moon),望(Full Strawberry Moon)
25日 十六夜※旧暦ではこうなります。
26日 立待月
27日 居待月
28日 寝待月
29日 更待月

★那須香大阪天文台の星空情報★

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